コーヒー豆くじについて。(長いです)

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ちょうど1ヶ月くらい前、1月末に参加した「ジャパンコーヒーフェスティバル」で販売した”コーヒー豆くじ”なんだけど、その【あたり!】当選した方々のお便りが届き始めています。

毎日わくわく、ポストを見るのが楽しい。

 

豆くじにしろ豆ガチャにしろ、なんであんなことやったかっていうのはね、レッキとしたワケがありまして。

イベントにお誘いいただいた時は「ドリップで出ませんか?」と言われたんですね。

まー。コーヒー屋なんだし当たり前のことなんだけど。

 

でも、「50組もコーヒーをドリップする人がいるんだったら、僕は出ないでおこう」と思ったんです。

だって、僕じゃなくてもいいんだもん。そんなの。

 

僕がコーヒー界のカリスマで「彼のコーヒーが飲めなきゃコーヒーフェスには行かん!!」って人がたくさんいらっしゃるんなら話は別だけど、ぜーんぜんそんなことはなくって。

むしろ僕よりいい感じの人だらけだったんですよ、予想通り。

みなさんこだわりを持って、オシャレだしさ。

というわけで僕は、S&CRAFT STORE/64ROASTERSとして物販参加しました。

 

 

そこで一番問題になったのは、「どうやって売るか?」なんです。

 

ただただ陳列して値札付けて「さぁどうぞ~!」ってやったって面白くもなんともない。

オリジナル雑貨はともかく、飲んだこともないコーヒー豆なんて誰が買うんだよと自分でも思いました。(物販は試飲などできなかったので)

 

 

で。

色々と考えましてね、ちょっと仮説を立てたんですよ。

フェスに来てコーヒー飲む人って、並んでる間とコーヒーを買う瞬間以外って、なかなかヒマなんちゃうかなぁと。

コーヒー片手にウロウロといっても物販ブースを見て回るか買い回るか、ちょっとした演奏を見るか、次のコーヒーの列に並ぶか。

自分が参加者だとしたらなんかちょっとヒマで、場所は京都だし、早くに帰っちゃうんじゃないかと思ったんです。

 

そこで、「よしっ!!! 来場された皆様の大いなるヒマ潰しになってやろうじゃないの!!!!」と決めました。(笑)

ようするに、「サッと買えない」ように、買うまでに時間がかかるようにしてやれぃ!と。

 

対面販売なんだけど、このおっさん喋ってばっかりでなかなか売ってくれない。。。

なんだかバリエーションや組み合わせ、ルールや仕組みがたくさんあって、いちいち説明がうざい。。。

 

そんな「めんどくさい時間」を京都まで行って来場されたお客様に販売するという荒業。

コーヒーの文化を広めるイベントだと言っておるだろうがっ!という運営の気持ちを沿道から応援するくらいのスタンスで参加しました。

 

 

そしてもう一つは、コーヒーを飲んでしまって家に帰ったら、そこでイベントは終わってしまうよねーとも思ったんです。

せっかく物販だし、コーヒー屋だし。

 

来場された方が「おうちコーヒーフェス」をできるようになればと思ったんです。

たくさんの種類や雑貨を買ったり、友達にあげたり、職場へ持って行ったり。

旅行へ行って帰ってきた時のお土産の選別って楽しいじゃないですか。

これは〇〇さん〜、この赤いやつは実家へ持って行って〜とか振り分けてる時間。

帰ってもまだ、次の日もまだ、イベントが続いてるような感じにしたいなって。

 

そんなこんなで、「世界一めんどくさいコーヒー屋」が誕生したわけなんです(笑)

一連のアトラクションを売るのであって、その間にたまたまコーヒーがあった。

コーヒーを介して、人と人とのやり取りを販売した、とも言えます。

個人店の強みというか、距離の近い接客を存分に活かしてやろうじゃないのと!

 

 

 

まず思いついたのが「豆ガチャ」。

これはうちの子供達があまりにもガチャガチャに吸い込まれていくので、イベント当日も世代的にはお子様連れが多いんだろうなと思いついた妙案。

あと、メインの客層である30代〜40代の方にはきっと、昔のダイエーにあったような「赤いやつ」が良いだろうとそこも外さずに。

アイキャッチの役目も果たしてくれたし、インスタ映えもするしで大活躍してくれました。

 

 

そして、今回の実験的に作った「コーヒー豆くじ」。

ガチャガチャ同様、自分が子供の時にワクワクしたものってなんだろう?と考えた時に、「アタリつき」って良かったなと。

よっちゃんイカとかガリガリ君とかチョコボールとか、商品とは別の部分で「しかけ」が用意されてたんですよね。

 

特にくじ付きだと、買う前の「選ぶ」ところからもう始まっちゃってるわけです。

選んで、家に帰って、封を開けて、食べて、結果を見て、当たってたら送って、プレゼントをもらう。

 

ね、なかなか買えないんですよ(笑)、終わらないというか。

長く楽しめるように、当たるかどうかも気になるし、当たったら当たったでめんどくさい。

その場での開封はナシにして、アタリをわざわざハガキに切手を貼って、送り返してもらう。

その葉書を受けて、また僕がプレゼントを送り返す。

何ターンもしなくかいけないんです。

それでもこれも完売したので、僕の遊びに付き合ってくれる優しい人が多いこと!(笑)

 

 

当店激推しのドリップパックもたくさん持って行きました。

価格も税込100円にしたので、たくさん買って職場で配るなど、お土産としてもちょうど良かったですよね。

やはりコーヒーミルを持ってる人って少ないので、ポットだけでできちゃうドリップパックは理にかなってるなと実感。

なんなら、「ジャパンコーヒーフェス行ってきました!」とでかでかと書いた【お土産仕様パック】が売れたんじゃないかとも思ったり(笑)

 

 

そんなこんなで、当日は。

・豆ガチャ×100回

・豆くじ×100回

・ドリップパック×100個

・コーヒー豆100g袋×10袋くらい?

 

と、S&CRAFT STOREの雑貨たちもたくさん売れました。

コーヒー豆は、15g入りなので、合計4.5kg。

100gと合わせると、5キロ以上は売ったことになるんですね。

しかも個口が多いので大量拡散。

 

試飲もできない、まったくのマイナーコーヒー屋が(ようするに、どんな味するかわからないもの屋)ここまで健闘できたのは「売り方」について結構しっかり考えたからだと思うんです。

普通に、100gの袋を50袋並べたって、こうはならなかったと思うし。

 

 

そして、「あたり!」を送って下さる方々はみんな、ひとことメッセージを添えてくれてます。

ハガキもちょっと凝ったもの、丁寧に送ってくださるのがよく分かるんです。

そうなったら嬉しいので、僕もまた、丁寧にお返事を書き、送ります。

そうして送られてきたコーヒーって、きっとまた違った味になるだろうし「文通」を挟んだことで思い出にも残ります。

 

対面でサッと買って、家で普通に飲むよりも、複雑な味になるように思うんです。

ここまでを100円で楽しめるって「どんだけ味続くスルメやねんっ!!」って感じです。

 

 

知名度でも、オシャレさでも、飲み比べでも勝てない64ROASTERSが編み出した作戦は以上になります!(笑)

「誰のコーヒーが一番美味しいかを決めるイベント」なら全力でドリップしますけどね、そうじゃないイベントだったので「いかに笑かすか」を考え抜きました。

あともうひとつ大事にしてたのは、「むっちゃ喋ってやろう」と!!

商店街のおっさんばりに喋り倒してやろうじゃないのというのも全力で取り組みました。

「なかなか帰らしてくれへんおっさん」っておるからね、実際(笑)

 

 

ずっと僕は飲食をやってきたので、「物販」って難しいなと痛感した去年1年でした。

その中でも「どう売るか、どうやって届けるか」が、難しくも面白い。

勉強しながら、様子を見ながら、自分の中に蓄積してきた部分もあるし、まだまだもっと試したいこともあります。

今年もこのまま、キープオン。

 

 

難しいから、楽しい。

わからないから、勉強できる。

うまくいかないから、頑張れる。

 

こんな性格で良かったなーとつくづく思います(笑)