マママ!にまつわるエトセトラ【仕組み編】

 

先週の日曜日に喫茶ピーコックで開催した「マママ!」ですが、実はかなり作り込みました。

乱立する〇〇マルシェや単なるフリマやバザーではなく、自分の持っている手法やネットワークを活かして「なんとか面白い感じにできないかなぁ」とかなり前からあれこれ考えていたのです。

実験的な部分もあったし、次に繋がる一手な気持ちもありました。

 

「楽しそうなこと」をパッとやってしまうのは簡単です。

お金や時間を使えばすぐに形になります。

でもそれって、誰にでも出来てしまうことだし、僕じゃなくても出来てしまうこと。

僕が「面白い、楽しい!」と思う分野はそこではなくて、パズルを組み合わせたりクロスワードを解く時のような脳みその柔軟運動。

 

アンテナを張って、色々な人と話をして、アレコレと導線を貼り巡らせて、どんどん作り込んでいく。

お金を別のエネルギーに変えれないだろうか、このエネルギーを他へ持っていけないだろうか、このエネルギーを後ろにずらせないだろうか、このエネルギーをもう一度お金に変えることは出来ないだろうか?

 

表向きは楽しい楽しい1日であっても(というか、そうじゃなくちゃいけない)、それを成立させる柱や枠組みは緻密に綿密に作ったほうが僕にとっては「おもしろく」なるんですよね。

そんな「マママ!」の仕組みをちょっとお話しします。

 

 

■「ママ」のイベントについて

なんでおっさんが日曜日にママ集めてイベントやるねん!と怒られそうですが、「情報の共有・共感率」は女性の方が圧倒的に高いからです。

特に「子育て」という共通の話題を持っているママさん達のネットワークはおっさんのソレなんぞ相手になりません。

それはもう「全員でマンモスを狩っていた男」と「みんなで木の実を採集していた女」の時代から決まってること。

一つの方向に向かうのは男、みんなで輪になるのは女、といったところでしょうか。

マママ!は集客や売上ではなく、コトを作るイベントなのでちょうど良いのです。

 

■子供のエネルギーをイベントに変える

ママさんがフリマをしている間、一番困るのは子供の集中力(笑)。どうやったって子供はじっとしていません。なんせ有り余ってるわけです、エネルギーが。

キッズスペースのようなもので「おとなしくさせておく」のではなく、子供が主役になれるコンテンツを作れば子供にとっても自分のイベントになるのではと思って【レモネードスタンド・八百屋・コーヒースタンド】を併設しました。

子供をどうしよう…ではなく、子供がいなきゃ成り立たないコトを入れました。

 

■出店費はそのまま地域通貨に

ウチの店で定休日にやるんだし場所代は発生しないわけです。でも、当日は1000円の出店費を頂戴しました。

そしてそれをそのまま1000円分のマママ!協力店で後日使える「地域通貨」に。

ただ単に出店して翌日からはまた別々の生活に戻るのではなく、せっかくの縁を長引かせるため、町と繋がるツールとして「はっとり札」を発行しました。

 

■駅前でやる意味

僕は商売人なので、基本的には「届いて初めて意味がある」と思っています。

「豊中こどもれもねいど」も知らない人にとっては無いのと同じ。どんなに良い製品や企画も「知られて」はじめて存在します。

このあたりについては僕もまだ勉強中なんだけど、地域農業の衰退や伝統工芸品の将来とかもその分野になるのかなと思うんです。

マママ!については商品が売れるとか集客があるとかを「届く」とするのではなく、「知ってもらう」ことから始めようと思いました。「町でやる」のが大事だと思うんです。

 

■協力店の存在

今回、協力店さんを10軒ブッキングしました。服部地域でママさんが普段使ったり、繋がれそうなお店を中心に。

「知られて初めて意味がある」ことで言うと「町」のほうが有利です。広告欄として「町」を使うようなイメージ。

喫茶ピーコックだけでも1日に160人ぐらいは見るんだから、協力店さんを駆使すれば分母はもっと増えるはず。

ママさん達が持つ「個」のネットワークと、町が持つ「公」のネットワークを両方使いました。

 

■アンテナの数を増やす

マママの出店者さんだけだと、発信アンテナは8本です。

これじゃあまりにも広がっていかないので「地域通貨」を発行し、それが使えるお店を増やしました。

お店さんにとってはママさんがお客さんになるんだし、イベントにとっては「町という広告欄」を使わせてもらえるわけです。

この仕組みで発信アンテナが倍以上になりました。ちなみに、ママさんから預かった出店費をそのまま地域通貨で回収するので広告費はゼロです。

 

■スタンプラリーの企画

地域通貨は「100はっとり札」を10枚分お渡ししたんだけど、全部を1店で使ってしまうと広がりや接点が増えないですよね。

そこで5店回ればピーコックのお食事券に交換!というスタンプラリーを開催しました。

このあたりはバルの手法を応用したような感じですが、お店さんにとってもお客さんが増える可能性が上がるのは嬉しいことです。

ちょっとずつ、たくさんは女性の得意分野です(笑)

 

■初の試み「地域通貨」

商店街やチェーン店などで使える「お金ではないけどお金同様の価値のあるもの」ってありますよね。

楽天ポイントや喫茶店のコーヒー券もその類なんだろうけど。今回のマママ!では、それを個人で作り、発行しました!(笑)

関わる人を増やすツール、町と繋がるツールとして機能しています。

こういうのやると「偽造されたらどうすんの?」とか言われますが、もし偽造なんぞする人が現れたらとっ捕まえてみんなで胴上げですよ。

「お前やるなぁ!ありがとうやで!!」って。だってそいつ、価値感じちゃってるんだもん(笑)

次回からは運営側に回ってもらいます。

「地域通貨」には可能性を感じていて、もっともっと他の使い方もできるなぁと思ってます。

「豊中れもん札」でも作ろうかな(笑)

 

 

これまでにも服部では商店会の役員として様々な企画に参加してきました。

ガラガラ抽選会やスタンプラリー、服部通貨や服部バル、個人の企画にも色々と参加してきました。

本を読んだり、話を聞いたり。そういうのって全部、自分が次に何かする時に役に立ちます。

応用できそうなことは使い倒す、別のハードにインストールしてみる、とかね。

 

なので、もし、マママ!みたいなことをしたい時はぜひぜひ参考にしてみてください(^^)

これって、服部じゃなきゃ出来ない企画ではないので。

 

ちなみに、ゆるゆる企画進行中のマママ蛍池エディション。

団欒長屋の渕上さんと一緒に進めてるのは。

 

「 団欒マママ! 」です!(笑)

 

マママ!を蛍池でもやりましょうよというノリで生まれたこの企画。

しっかりと作り込んだものを、できるだけ楽しく面白くリリースする。

遊びのような仕事、仕事のような遊び。

 

僕が今、むっちゃ興味あるテーマです。

 

 

 

ちなみに、マママ!で実際に費用として発生したお金。

・フライヤー500部 2000円

・はっとり札100枚 500円

 

現金が動いたのはこれだけです(笑)

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