喫茶店から考える、公と個の役割。

 

あら?めずらしく真面目ぶっちゃって!と思うかもしれませんが、8月6日(日)に尼崎の学校ごっこ「みんなのサマーセミナー」で先生をするんですよ(笑)

 

どういう授業をしようかなとずいぶん考えたんだけれど、ここはいっちょ「へー、うえしば君ってノリだけで生きてるんじゃないんだね~」ってとこをお見せしようと思って。

まさかまさかの、「経営」について喋ります(笑)

 

とはいえ、高校もテキトーに大学も行かず就職もせずなので、実体験に基づいた体験談みたいなものです。参考になるかどうかはわかりませんが、何かのきっかけになればこれ幸い。

 

24才の時に店に入って今年で13年。

店は服部天神の駅前にあるし、創業からだと53年。

3代目、老舗だし、その恩恵ももちろんたくさん受けてるんだけど、年がら年じゅう38席13テーブルを1日4回転する「喫茶ピーコック」にはそれなりの仕掛けがあります。

けっこう「当てに」いってるんですけどね、こんな顔してるのであまり信用されていません(笑)

 

もちろん当日は尼崎で喋るんだけど、とりあえずブログで先に書いちゃいます。

50分もあるのでね、ここで先に書いて頭をまとめて、授業のクオリティ上げようかなと(笑)

授業はライブ感を大事にしようと思っているのでこの通りになるかわかりませんが、だいたい内容は同じです。足りない部分は当日までにせっせと仕上げますよ!

 

 

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「喫茶店から考える、公と個の役割」

 

 

■「公共」とはなにか。

 

公共施設、公共料金、公共事業、様々な言葉がありますが、公共の反義は「私・個」であるのではないかと思います。

「みんな」と「わたし」のようなものですかね。

 

例えば、「車」についてはどうでしょうか?

 

“1人乗りのスポーツカー”は「個人的」ですよね。

“彼女とツーリングに行くために買ったバイク”は少し「みんな」に近い気がします。

“子供の送り迎えや買い物にも使える軽ワゴン”はより「みんな」に近づいています。

“仲間と釣りにも行けるようなワンボックス”も「みんな」を想定しています。

“仕事での機材運搬にも使っているハイエース”はもっと公共性が増してきました。

“勤務先の園児を送迎するためのマイクロバス”はもうほとんど公共です。

“市民の足、インフラとしての路線バス”は経営は別として、「公共」ですよね。

 

わかりやすく言うと、「わたしのため」なのか、「みんなのため」なのか。

“自分の意図や趣味を反映させることができる度合い”が重要な気がします。

 

 

■「あるべき場所」に「あるべきもの」がある。

 

小さな町、地元にある個人経営の喫茶店を想像してみてください。

店の前には何がありますか?建物の大きさはどうでしょう?ドアは木でできていますか?窓はありますか?メニューはどうでしょう?

 

ドアを入って、目の前にある景色を想像してください。

新聞、傘立て、観葉植物、サラリーマン、主婦。

店主は見えますか?スタッフはどうでしょう?広さや椅子の雰囲気はどうでしょう?

 

席について、テーブルの上には何がありますか?

シュガーポット?灰皿?メニュー?

トイレの中はどうでしょう?通路の広さや、スタッフの応対や価格も想像してみましょう。

 

世代によって多少の差がありますが、同じような背景を持つ人ならだいたい似通ったものになると思います。自分がよく通った店や、友達の親が経営している店、小さな頃に親に連れて行ってもらった店など、「地元の小さな個人経営の喫茶店」という括りで考えても“みんながイメージする店”には共通項が多いのです。

 

そしてそれは、「ここにこれがあってほしい」という周りの要望や希望でもあります。

手を伸ばせばそこにある、あの棚に置いてある、という安心感。

 

先ほどの路線バスの話に戻ってみてもそうです。

バスの大きさや外観、バス停の位置や間隔、料金についても、概ね「みんなが納得するもの」になっているはずです。

「派手なBGMでフルスモークの、バス停の分かりにくい、高額運賃の路線バス」なんてないのは、それを良しとする人の数が少ないからなのです。そのバス会社の社長がそんな趣味であっても、です。

 

つまるところ、公共とは「多くの人が望むかたち、みんなの要望をまとめあげたもの」ではないでしょうか。

 

初めに“1人乗りのスポーツカー”は「個」だと言いましたが、もしそれが「本人の意図や趣味とは別に、彼にはスポーツカーがお似合いだという要望の反映」だとしたら、そのスポーツカーは「公的」になりますよね。

 

 

■想像を越えない。

 

先ほど「小さな町の小さな喫茶店」を想像してもらいましたが、みんなの要望や希望を具現化したその「喫茶店」のAランチに“本格イタリアン”が出てきたらどうでしょう?

そのパスタがどれだけのものであっても「喫茶店でランチ」という気分で入っているので、1800円は出せませんよね。聞いたこともない国の限定生産の特別なコーヒーが800円と言われても同じです。もし仮に価格が抑えられていたとしたら逆に疑わしくなります。

 

僕らがサービスを受けたり物を買う場合、たいていの場合は「今までに経験、体験したもの」や「信用のおける人が勧めているもの」など、“知っている、想像できる(既知)”ものに対してお金を支払っているはずで、「誰も食べたことのないもの」や「前例のないこと」、「見たことがないもの」は買いません。

 

つまり「想定内での一番上」や「今までのものよりも少しだけ良い」ものが、より多くの人の信用を得て、安心して、使って頂けるのです。

 

「思ってたよりも良かった!」というやつです。

“思ってたよりも”という部分が大事なのです。

 

最近の地下鉄のトイレとか、僕はすごくそう思うんだけど。

 

 

■「焼きそば定食」はなぜ生まれたのか?

 

 

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…とまぁ、50分の内容をここに書くとすげー長くなるので、このあたりで。

「続きはWEBで!!!!!!」みたいなのが昔、流行りましたけど。

 

 

これからの時代はその逆です。

WEBキッカケで、実際の体験に足を運ぶ。

あらゆるコンテンツ、映画もライブも本も、学校もそうなるかもしれません。

 

 

というわけで、8月6日(日)尼崎双星高校にて

イベント自体は前日の5日もやってます。

無料だし、朝礼も時間割もあるし、色んな授業があるのでみなさまぜひお越しくださいね!

メッセージくれても良いし、突撃でもどうぞ。

 

で、【6日の1限目、9時半~】はぜひぜひ、僕の授業を受けに来てください☆

こじんまりでも楽しいけれど、たくさんいるとテンションあがります~

 

 

それでは、

「続きは尼崎で!!!!!!!!!!!!!!!!」(笑)

 

 

イメトレだけはしっかりしてるんですけどねぇ。

ちょっと心配だけどがんばりますー!!

 

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