喫茶ピーコック

喫茶ピーコック

「半世紀以上、駅前で淹れ続けてきた老舗」

──カフェのような喫茶店のような、不思議な空気がこの店には漂っている。

昭和39年創業といえば日本の喫茶文化をもろに受け継いだレトロ喫茶を想像するのだが、この「喫茶ピーコック」は少し違う。建物を改築したせいもあるが、ドアを開けると甲高い鈴の音と共にスタッフの元気な声が飛んでくる。「いらっしゃいませー!」とにかく、明るい。

メニューを見ても、カフェ・レストランのような構成で自家製カレーを始めとする食事から、地元のパン屋のパンを使ったトーストやサンドイッチ、ケーキも専門店のケーキを扱っている。コーヒーは自家焙煎のオリジナルブレンドをハンドドリップで丁寧に淹れている。

カフェと喫茶店の違いもその定義はあいまいであるが、しばらく過ごしていると「ここは喫茶店なのだ」と実感する。歴史に由来する空気とでも言おうか、「古き良き昭和の喫茶店」がここには確かに受け継がれているのである。

桃山台「La Fete.」のケーキなど、楽しい仕掛けが店内にはいっぱい。
桃山台「La Fete.」のケーキなど、楽しい仕掛けが店内にはいっぱい。

お店とお客のいい関係

S&CRAFT STOREの雑貨も普段使いされている。
S&CRAFT STOREの雑貨も普段使いされている。

 ──「この店をどうしていきたいか、は僕が決めることじゃないんです。」
3代目店主の上芝さんはそう言って笑う。

「自分の生活の中にどんなお店があれば嬉しいか、駅前にこんなお店があればいいのに、とお客さんはぼんやり思っている。それを具体的に実現するのが僕の仕事。」
決して受け身ではない、能動的な御用聞きに徹しているのだそうだ。

自分のやりたいことをやりたいようにやるのではなく、お客さんや町の人と意見を交わしながら(実際は空気を読む・察するのだそう)、お互いに良い関係を築く。
確かに観察していると、スタッフとお客さんの仲が良い。妙な垣根がないのである。

コーヒーじゃないのかもしれない

駅前にあるせいもあって、待ち合わせや商談、休憩や食事・喫茶など、お客さんの使い方は様々である。

「お客さんがみんな、コーヒーを飲みに来ているとは限らない。」
と上芝さんが言うように、店で過ごす時間や居心地に価値があるようにも感じられる。

──「とにかくお客さんを喜ばせたい、驚かせたい、また来ようと思ってほしい。」
そのために食事やコーヒーはもちろん、挨拶や接客、店づくりや清掃に至るまで、全てを大切に扱う。 それが巡り巡って、お客さんを大切に扱うことになるのである。

自家焙煎のオリジナルブレンドはホット・アイス共に破格の350円。
自家焙煎のオリジナルブレンドはホット・アイス共に破格の350円。

カレーはもちろん、ハヤシやミートソースに至るまでお店で炊いている。自家製オムカレー 650円
通路もゆったりとられた店内は13テーブル・38席。段差もなくベビーカーや車いすもそのまま入店可。
流行りやチェーン業態には到底出せない「圧倒的な歴史」がここにはある。脈々と受け継がれている文化が見えるのも個人店の強みだ。
カレーはもちろん、ハヤシやミートソースに至るまでお店で炊いている。自家製オムカレー 650円
カレーはもちろん、ハヤシやミートソースに至るまでお店で炊いている。自家製オムカレー 650円
通路もゆったりと取られた店内は13テーブル・38席。段差もなくベビーカーや車いすもそのまま入店可。
通路もゆったりと取られた店内は13テーブル・38席。段差もなくベビーカーや車いすもそのまま入店可。
流行りやチェーン業態には到底出せない「圧倒的な歴史」がここにはある。脈々と受け継がれている文化が見えるのも個人店の強みだ。
流行りやチェーン業態には到底出せない「圧倒的な歴史」がここにはある。脈々と受け継がれている文化が見えるのも個人店の強みだ。

店舗情報

店舗名 喫茶ピーコック
住所 大阪府豊中市服部元町1-1-6
電話番号 06-6864-0317 (7:00-20:00/日曜定休)