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【損得コスパから、共感支援のコミュニティに】ファンベース

 

今回紹介するのは、「来年の9月7日から、日本の本当の下り坂が始まる」というnoteの記事を書いた、佐藤尚之さんの著書。

具体的かつ想像できるほどリアルな記事だったので、ドキドキした人もいるかもしれない。

 

https://note.mu/satonao310/n/nc03db0ff64fc

 

この記事の中に出てきた「ファンベース的考え方」というのはこの本のこと。

いわゆる価格競争やコスパ競争ではなく、ファンクラブだったりお得意さまだったり、昔で言うところの「ごひいきに」ってやつですね。

これからはマーケティングにしろコミュニティにしろ、そういった視点が必要だよっていう内容です。

 

 

よく言われる話だけれど、あらゆる価値や商品のクオリティがコモディティ化(画一化)しているわけです。

素人とプロの境目がないというのか、ネットで情報やノウハウを知ることもできるし、事例も山ほど出てくる。

料理のレシピやコーヒーの焙煎、楽器の演奏から語学まで、共有されちゃってるわけですよね。

 

そんな中で「差」を出そうとするのはかなり難しい話で、結局のところ価格や費用対効果でしか比較されないわけです。

数字ってすごくわかりやすいですからね。

 

 

そんな中で今注目されているのが、商品やサービスの背景にある物語や思いを可視化し、共感や支援のスイッチを入れる。

比較でも何でもなく、「好き、応援してる、頑張ってほしい」で繋がっていくというのが「ファンベース」的考え方。

 

「LTV」っていう指標が出てくるんですけど、ライフタイムバリューの略なんですね。

わかりやすく言うと、たまに1000円くれる人よりも、毎日100円くれる人と繋がっていこうっていう話。

そんな「濃い関係性」をどうやって作っていくのか。

 

 

具体的な企業の事例などを交えて、「熱狂はどうやって生まれるか?」「共感を強くするヒント」などが丁寧に記されています。

長いこと小さな町で喫茶店をやっていると常連さんばっかりだし、LTV的にはもう10年以上選手もたくさんいてはります。

喫茶ピーコックが培ってきた55年の歴史がよりわかるし、時代の揺り戻し的にまたこういう感覚が重要になってくるんだなと理解できました。

 

 

喫茶ピーコックの「価格改定のお知らせ」もファンベース的視点で書き上げ、お客さんにとっては賛否両論あるかもだけど僕はこっちに賭けてみます。

好かれようとして自分に対して不本意になってしまうとそもそもの趣旨から外れてしまうので、まずは「自分にとって本当に大切にしたいこと」をよくよく整理し、その思いを丁寧に綴る。

 

ファンベースの第一歩というか、ファン第一号は「自分」じゃなきゃいけないと思うのです。

 

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