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【見え方のコントロール】「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義

 

この本を読んだのは2〜3年くらい前だったと思う。

ちょうど「豊中こどもれもねいど」の立ち上げ当初で、デザインだとかマーケティングだとかブランディングだとかコンテンツ設計だとか、カタカナばっかりに悩まされていた頃です。笑

 

豊中こどもれもねいどは、「豊中」×「こども」×「レモン(レモネード)」×「エイド(チャリティ)」の集合体だったので、こどもとは?チャリティとは?地域農業とは?っていちいち解きほぐしていきました。

 

 

地域農業の課題点や現状、他所での事例。

子供との接点、レモンの生育のことや、教育の観点。

 

その過程で生まれた様々な仮説を検証しながらの3年間でした。

その時に出会ってとても役に立ったこの本。

 

「デザインとは、見え方のコントロールである。」

 

ビジネス系の本だと「届けることに意味がある、届かないと存在しないのと同じ」っていう話がよく出てきますが、確かにそれもそうなんだけど、ここでもう一歩、「それが届き、手に取って、拾い上げた時に最初に見える角度」までを意識できていないと、本当の意味での「届いた」にはならないんだよなと思ったわけです。

 

ようは「受け手がどう思う(感じる)か」ってとこですよね。

 

 

 

この本ではそういった理論的な話から具体的な事例までをわかりやすく解説してあるし、資料やプレゼンのコツまで網羅しています。

学生向けの講義を書籍化しているのでとても読みやすくて、数々のプロジェクトの報告書のような作り。

 

自分が本当に大切にしている物事の、どこを、どう切り取って、どういう角度で、どれくらいの力で投げれば、届くのか。

また、届いた時に見える景色、感情までを想定して逆算する。

 

 

こういう細かい細かい精密作業が、人の心を動かしたり、人の足を止めることになるんだなぁと思える1冊です。

 

 

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