とある学生に「うえしばさん、きっと好きだと思う」って勧められて手に取った本。
西国分寺駅にある「クルミドコーヒー」店主、影山さんの著書です。
タイトル、サブタイトル、本の装丁や帯、目次も中身も、本当にど真ん中すぎてびっくりしました。笑
普段僕が言っていることや考えていることが、実際にカフェを中心に実行されていて、喫茶店という形態をとっている僕自身にも響きまくりの1冊です。
よくありがちなカフェ経営本でも経済論書でもなく「カフェを舞台にした社会実験の実施報告書」のような作りで、とある出来事の解説や読み解き、仮説と検証のようなお話。
特に交換経済や贈与経済、働き方や地域との繋がり、時間やお金の捉え方についても「理論」や「論考」ではなく、「実際にやってみたらこうなったよ」だとか「この出来事って、こういうことですよね」のような感じですごくわかりやすく読み進めることができます。
喫茶ピーコックも地域に根ざしたお店なので似たような事例もあったし、ここでのお話をこれからに活かすこともできると思う。
「商売をする」ことが、「物を仕入れてお客に売る」という単純な事ではなくなった時代。
どんな地域で、どんな人に、どういう気持ちを持って、どういう関わり方をしていくのか、そういう事をきちんと整理してみると「地域ではたらく」という部分も含めてもっと多層的に見えてくるんじゃないでしょうか。
喫茶ピーコックも、亜論茶論も。
「ひと」と「ひと」
「ひと」と「まち」
そのあいだに「お店がある」ということを再確認できて、まだまだやることはたくさんあるなぁと楽しみな気持ちになりました。
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