誰にも教えない、僕の隠れ家。

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●ネット集客いかがでしょう?

 

最近は電話番号を公開していないお店も多いようだけど、その理由のひとつが「面倒な電話がやたらかかってくるから」だそうで。

たしかにウチみたいに市外局番から始まる昔ながらの電話番号だと、本当にやたらかかってくる。

どこで知ったのか知らないけど、世の中そういうものなんだろう。

 

電気代が安くなる、ウォーターサーバー、エアコンの掃除、ウーバーイーツ、融資や投資などなど、その中でも多いのが「GoogleやSNSを使って集客しませんか?」だ。

 

あまりぶっきらぼうに応対するのも相手があることだし、「なぜ僕がネット集客をしないのか」を解説するんだけど、それはそれでお気の毒。

面倒なやつだなぁ、と思われているに違いない。

 

そもそも僕は「地元の人に静かな時間を届ける」ことを念頭において店をやっているので、ネット集客やマスメディアとの相性が悪い。

最近は僕のその展望が実現してきている感覚があるので、目先の売上やチヤホヤに現(うつつ)を抜かすわけにはいかない。

 

落ち着いて、丁寧に、ゆっくり。

耕す、育む、経済がいい。

 

量より質というかね。

 

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●誰にも教えたくない、知る人ぞ知る隠れ家10選!

 

こうやって言葉を扱っていると、あちこちで見かける言葉にもついつい反応してしまう。

YouTubeやらで飛んでくる「引きの強いタイトル」なんてまさにそうで、パッと見「おおっ!?」と思うんだけど、よくよく考えてみると、何言うとるんやコイツ?みたいなことが多々ある。

 

「隠れ家」という言葉は、「隠れていない家」があることで初めて成立する。

隠れ家というワードで何万再生もいけば、もはやそれは隠れていない家。

「隠れ家」としての価値を失うことになる。

 

そして、「誰にも教えたくない」と言いながらちょうど良い長さと巧みな編集で懇切丁寧に紹介してくれるこの動画は一体何なんだ。

 

めっちゃ教えてくるやないかい。

 

隠れ家は隠れてなきゃいけないし、それを知る人は誰にも教えちゃいけない。

それが「知る人ぞ知る隠れ家」なんだから。

 

価格が価値なんじゃなくて、価値を守るために価格があるんだって。

 

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●そんな僕が教えない、大好きな喫茶店

 

誰にも教えたくないし、ずっと隠れていてほしい。

見つからないでほしいけど、ずっと続いてほしい。

 

同業とは思えないむちゃくちゃなこと言ってるけれど、本当にそう思う。

隣町の住宅街にひっそりとある静かな喫茶店。

友達と話している時に「こんなお店あるよ~」と教えてもらったんだけど(いやいや、お前は教えてもらっとんかい)、よくよく写真を見るとなんだか見覚えが。

 

なんと、そのお店は僕が喫茶ピーコックを新築設計する12年くらい前に訪れていたのでした。

あの頃はいろんなお店をサンプリングするために数えきれないくらい喫茶店に行ったんだけど、写真を見て記憶がよみがえった。

 

ひさしぶりに行った晩、あの頃は外観や建物の設計ばかり見てたんだけど、そこにあったのは「人柄と文化と教養」でした。

この年になって、やっとこういうのが見えるようになったんだなーと実感しながら、薄暗い静かな店内に浸る。

言葉じゃ言い表せない、非言語の空間。

 

近かったらもっと行ってると思うんだけど、絶妙な距離なのでそこがまたいい。

気になる人は僕に直接聞いてくださいな。

 

そして、そのことは誰にも教えないでくださいね。

 

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●店主のYouTubeラジオ「宇宙 日本 服部」

・四半世紀の大冒険!

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