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【遊びがもたらす最大の効果】遊ばない社員はいらない

 

今でこそ「ワークライフバランス」だとか「ワークアズライフ」だとか「働き方改革」なんて言われてるけど、Francfrancなどを経営する高橋郁夫さんが書かれたこの本は、2010年11月の発行。

 

今から10年前に書かれた本だとは思えないくらい、今の時代の価値観やお茶の間で騒がれているようなことが書かれています。

世の中って広いけど、たくさんの人の意識は10年とかの差があるんですね。

ということは、10年後のことをマジメに語っている人もいるっていうことです。

 

 

僕もこの本を読んだのは3年くらい前だったと思うんだけど、このあたりから「遊び」や「楽しさ」や「愉快」がテーマになってきている気がします。

よく、「仕事は真面目に」とか「遊びは楽しく」みたいな話ってあるけれど、「楽しくない遊び」もあるわけなんだから、「仕事/遊び」で分けるのってなんだか違う気がします。

「楽しい/楽しくない」とか「真剣になれる/真剣になれない」っていう基準で見てみると、仕事だろうが遊びだろうが「真剣に楽しめる」に越したことはないわけですよね。

 

 

じゃあ、仕事を遊びに!とか、遊びを仕事に!みたいなこと最近もあちこちで語られていますけど、ここで重要なのは「仕事の本質は、困りごとの解決」だということ。

 

全て仕事は「代行業」であり、「困りごとの解決」なんですね。

同じ解決するのであれば、真剣で熱があって楽しいほうが良いじゃないですか。

 

「真剣に楽しんで熱を帯びている状態」って、よく言う「ゾーン入ってる状態」だと思うんですよね。

心理学でいう「フロー状態(超集中)」です。

 

つまり、困りごとの解決に対してフロー状態になったら最強で、そこにはもう仕事も遊びも関係ないよねって話。

そんでもってフロー状態って、「我を忘れて没頭する状態」なので、小さな子供が入りやすかったりするんです。

遊びの中で学んでいくってやつです。

 

 

目的は「困り事の解決」

手段は「フロー状態」

 

仕事として課題感を捉えながらも、フロー状態に入りやすい環境を遊びで作っていく感じでしょうか。

「仕事と遊び」ってこれまでは対立する二項だと思われてきたけれど、これからの時代は「仕事を達成する手段としての遊び」が大事なのかもしれませんね。

 

 

この本は、「遊ばない社員はいらない」っていう字面ではなく、「ゾーン入ってる社員がたくさんいた方が良い」ってことなんだろうなと僕は解釈しました。

 

そのためには「遊び心を育む土壌」が、これからの会社には必要な気がします。

 

これからの会社作りのお手本のような良書。

10年前に書かれたとは思えないような、今の時代にフィットした1冊です。

 

高島 郁夫(著)
 

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