地縁を取り戻して貨幣経済を終わらす。

最近ね、どうやら僕が色々やってるアレコレは理由があるんだろうなと思い始めたんですよ。

自分のことながら(笑)

 

ピーコック、64ROASTERS、亜論茶論、こどもれもねいど、種まきシアター、サンライズフレア、トヨザップ、あんどはっとり、くじゃく町、、、

喫茶店、コーヒー、場づくり、農業に上映会、まちイベントからまちづくりまで。

バラバラのことをしているように見えて、実は筋の通った男なんです!!(笑)

 

 

やっぱりまずは、「コミュニティ」。

それはSNSでフォロワー○○人!とか、○○反対!賛成!みたいな集団ではなくって、呼べば近くにいるような、張り切らずとも保てるような関係性。

世界中からイイね!を貰おうとがんばるくらいなら、近くの10人と仲良く遊んでたほうが僕にはちょうどいい。

この「ちょうどいい関係」が良いなぁと思うんです。

 

そして、地域。

物の貸し借りが容易にできたり、すぐに会いに行けたり、ひょいと助けに行ける距離。

自治体みたいに山海川、道路や建物で区切る必要はないけれど、「暮らしを共有する」という点ではやっぱり距離も大事。

近けりゃいい、遠いのはダメということじゃなく、「輪」を意識できているかどうかなんじゃないかと。

そういう意味では、挨拶できる距離感って大事だなぁと。

けっきょく単純接触効果ですよ、僕なんて単純だし。

 

 

そういうの考えてると「地縁」に行き着くわけなんだけど、じゃあなんで地縁なんだ?って話になる。

 

道路で区切らない、自分たちが自由に参加できる「ちょうどいい関係」の人達と、暮らしを共有する。隣組や結、自治会や村のような「はい、そこにいる人達は全員参加ね!!」みたいな”あらかじめ決められた単位”ではなくって、インターネットで緩やかに繋がりながら、時折集まったり協力し合ったり、必要に応じて形を変えていく言うなれば「都合のいい関係」。

ひとりになりたい時は来なくていいし、寂しけりゃ会いに来ればいい。

 

そういう関係性を、「地縁」であったり「コミュニティ」と僕は呼びたい。

 

 

そしてその中で信頼関係を築き、その保全に努める。

自分の時間を周りに使い、自分の手柄をみんなで分ける。

できることで貢献し、困った時は声を上げる。

 

時間をいちどお金に替えて、お金でまた時間を買ったり周りに還元するんじゃなくて。

時間を時間のまま運用できないだろうかと。

 

「価値の保存(保管)」のためにお金は発明されたわけだけど、保管せずとも鮮度の良い状態で価値は回せる。

「ネットでゆるく繋がるちょうどいい関係」においては、海の幸と山の幸が瞬時に交換できる。

時間をお金に替えておく作業は逆に手間がかかるんじゃないか。

 

 

「お金が大事、お金が必要」なのではなく、

「子供に十分な教育を受けさせたい」だったり「食べる物に困りたくない」だったり、「移動に時間をかけたくない」だったり「老後を健やかに暮らしたい」だったり、そういうそれぞれの「想い」や「ライフスタイル」や「情熱」を実現するための道具として、「お金」を採択しているということ。

もちろん現状、お金でしか決済できないこともたくさんあるので全てとは言わないけれど、「地縁」でそれぞれの人生を豊かにすることはできるんじゃないだろうか。

 

【地方から出てきた大学生が近所の子供に勉強を教えて、その親から温かい手料理を食卓で御馳走になる。】

 

これはもう、「価値の交換と時間の共有」そのもので。

この関係性に「お金」を一回挟むことがどれだけ手間かと。

 

こういうことが仕組みとしてゆるやかに、しなやかに根付いていけば、お金の出番は減ってくる。

出番の少ないものを貯めておく必要ないので、今度は「時間」が余ってくる。

 

その時間を使って、地縁を保全していく。

1ミリでもいいからそっち側に行きたいと本気で思っています。

 

 

そんなわけで土曜日、こどもれもねいども関わっている「つどい場ゆりちゃん」でシェアハウスのセミナーに参加。

シェアハウスの「ハウス」の部分はあくまでツールであって、本質は「シェアの文化」をいかに作るかという話が良かった。

シェアハウス運営の「カモンアップ」永瀬さん、前田さんのお話し。

 

 

帰ってきてからは、溜まった野菜くずを持ってサンライズフレア農園へ。

家主さんと立ち話しながら、コンポストもなかなかの出来。空豆も食べ放題になりそうなくらいできてる。

5/20のイベントで製作する農具入れのサイズやら仕様を考えつつ、いつも通りの手書きラフをアイニー藤井さんにパス!

うまくできるといいな。

 

 

店に戻ったらスタッフが「お客さん達からこんなに貰いました~」と差し入れの嵐。

商売をしてお代も頂いているのに、ほんとに毎日たくさんいただく。

僕ら(といってもほぼスタッフ)のがんばりが認められているようで嬉しい。感謝。

 

トマトと一緒にプランターに植えているバジルがぐいぐいきてるので、伸びたところを収穫して近所におすそ分け。

居酒屋さんや日頃よく喋る人に配りまくる。

こういうの、話のキッカケにちょうどいい。

トマトもうまく育つといいな。

 

当然のことながら、スタッフを雇い商売をしているので、もちろんお金は必要です。

僕自身も家族や生活があるのでそこは当然。

 

でも、与えられた時間や培ったスキルを可能な限りお金に替えるんじゃなくって、時間やスキルをなるべくそのまま交換できたらなぁと思っています。

「手に入れるため」の手段はたくさんある。

 

ちょうどいい感じの人達と、ちょうどいい距離で、ちょうどいい暮らしを営む。

そしてそれが出来る限り豊かで長く続くように、それぞれが思いやる。

 

きっとそうやって僕らは、生き長らえてきたんだと思うんです。

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