こないだ、ちべカレーをゲットした。
「ちべカレー」っていうのは、豊中在住の千部さんが作るカレー。
ちべカレーはそう簡単に手に入らず、大金持ちであってもありつけない代物なんです。
僕は比較的よく食べてる方なんだけれど、入手方法はそりゃもう特殊で。
お金で買えないので、現場に出向くしかないわけです。
こどもたちと一緒に喫茶店をやってみたり。(キッサニア ピーコック)
文化住宅の床を貼ってみたり。(庄内ええわ文化)
スピッツの「空も飛べるはず」をギターで弾き語ってみたり。(ギタスナフェス)
文化住宅の壁を塗ってみたり。(庄内ええわ文化)
マンションの駐車場で燻製をしたり。(曽根サンライズフレア)
こうやって豊中やらのあちこちに参加した時に、ちべカレーと出会います。
そんなわけなんで、年収が1000万越えてようが、豊中市長だろうが、ちべカレーをゲットする方法はただひとつ。
おもろいか、どうか。
おもろい現場に度々、ちべカレーは登場します。
とはいえ、ちべさんは現職カレー屋じゃないのですんごく不定期です。
間借りカレーの出店やなんかも相談に乗っているんだけど、やっぱりそこには「おもろい」フィルターがかかっちゃうので、インスタで発信してカレー愛好者&カレースタグラマーを集客しようなんて話にはなりません。
ほんでもって最近、ちべさんが放った一言。
「コケときたいんですよね、今のうちに。」
え!!!!!!!
出店してからコケるんじゃなくて、出店する前にコケときたいの??????
「カレー屋さんを目指す人が、手始めにカレーでコケときたい。」
もうこれは、壮大な前フリやと僕は確信したんです。
そこで僕が提案した策はこれ。↓
「よし!、ちべさん、カレーを通貨にしましょう!!!!!!!!!!!」
え、
「価値交換のツールとして、カレーを流通させましょう!!!!」
は、
そんなわけで半ば強引にスタートさせた、新・おかず経済。
【 シェアおかず部 】 が発足したわけなんです。
ライングループがあって、気まぐれに余ったおかずやおすそ分け品が投稿されます。
良いのがあったら返事して、おかずタッパーの交換取引をします。(お金じゃないよ)
この日は太田さんと甘夏ママレード/イチゴジャムを交換。
ピーコックは土曜日にオムカレー用の溶き卵が余ることが多いので、オムレツを作ります。
それを名前の書いたタッパーに詰めて。
トークに投稿。
ママレードのタッパーにオムレツを詰めて返すと、イチゴジャムのタッパーには茄子の煮浸し的なもの返ってきました。
そんでもって、ちべさんにもオムレツを。
こうして、ちべカレーをゲットすることができたんです。(^^)
ルールはとにかく簡単。
「借りたタッパーは空で返さない。」
これだけです。
コツとしては、自分が適当に作ったものや余り物とか、自分コストの低いものを流通させること。
旅行のお土産のお菓子でもいいし、実家から大量に送ってくる野菜でもいいんです。
シェアおかず部のためにせっせと時間を使うなんて、もったいないですからね。
鬼のようにおでんを炊いて、タッパー10個に分けて流通させたら、違うおかずになって10種類のタッパーが返ってきます。
ほんでこれ、量や質じゃないんです。
「日常的にモノが行き来するゆるい関係性を作っておくこと」が目的です。
だから、交換とは言え、その場で同時に交換しなくて良いんですよね。
欲しいおかずがあったらとりあえず貰っちゃって、タッパーを返す時におかずを返せばいいんです。
発行元の名前が書いた空タッパーが通帳の役目をしてくれてるようなもんです。
こうやって日々のやりとりを作っておくと、「困った時の頼り先」を増やすことができます。
体調が悪かったり、忙しかったり、ちょっとサボりたい時に助け合える関係です。
がんばらないで済む関係。
融通し合える関係を育むのが、「シェアおかず部」の本質です。
これに飲食店さんがたくさん入ってくれると、廃棄食材やまかない飯、定休日前の冷蔵庫整理にも使えるから、フードロス対策にもなるんじゃないかなって思ったり。お店の宣伝にもなるしね。
こうやって融通し合える関係を持っておくと、いざ災害時には「おかず以外」の物資も融通し合えるんじゃないかと思ったり。
ちべさんのように、自分の作るカレーを色んな人に味見してもらいたいって時にも大活躍です。
パンやクッキーでも良いわけだし。
ご近所ネットワーク、おすそ分け文化、防災、フードロス、飲食店の宣伝、頼り先さがし。
ちいさなタッパーに入れたおかずが、ちいさな地域を循環して、暮らしを支え合います。
今のところ僕の近所(服部近辺)で回ってますが、もっとたくさん増えたらなぁとも思うし、なんなら個別に自分の友だちやご近所さんとでも始めたら良いと思うんですよね。
僕を介さなくてもぜんぜんオッケーです(^^)
おんなじルールでどこでだってできるしね。
服部近辺の人はぜひぜひご一緒しましょう!
そんなわけで、ちべさんのコケ方にもこれから要注目ですー!!
↓ちべさんのサイト。
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