「I HAVE a DREAM」からはじめよう。

 

こないだ不意に『夢はありますか?』って聞かれて少し考えたんだけど、具体的にパッと人に言えることが思い浮かばなかったんですよね。

「生まれ育った地元で小さな喫茶店をしながら、気の合う仲間と日々を過ごす」なんて毎日がすでに夢みたいな状況だし、心身ともに比較的健康だし、細々した希望や欲求はあれどそれを『夢』と呼ぶのか自分ではあまりしっくりこなかったんです。

 

・・

 

そもそも、『夢』ってなんだろう?

スマホのメモに入ってるいくつかのやりたいことリストは夢というより「タスク、トピック、トゥードゥ」に近い。

 

ベース買う、庭にレモンの木を植える、録音環境を作る、玄関にレンガタイル貼る、とか。

お金と時間とキッカケがあればなんとかなりそう。

 

・・

 

そう考えるともう少し非現実的というか、

 

・現実の延長線上にはないもの

・ふと浮かんでは日常の荒波に消えていく妄想のようなもの

・とはいえ全く不可能ではないもの

 

「叶える」ための方法を具体的にイメージできて、それを現実的に積み上げていけるもの。

それが『前向きに頑張っていけばいつか辿り着けそうな現実』=夢、と考えることができそう。

 

で、なるべく、偶然や運とかに左右されない、自分のコントロールできる要素が多い方がいい。

到底叶わないようなことに思いっきりチャレンジする!というのも夢かもしれないけど、僕としてはやっぱり結果がイメージできるというか、「現実になりそう」なことがモチベーションになる気がする。

 

・・

 

中型バイクに乗るようになって、ちょっと遠めの山とか町とかに行ってるんだけど、観光地ではないローカルな商店や地域の見どころを巡っていると、「日本って知らんとこいっぱいあるなー」って思う。

 

GoogleMapを眺めてると無限にそういうのが出てくるし、わりと地方に住んでる知り合いも多いのでSNSとかで見かけることも多い。

その度に「行けたら行くわ」と思うんだけど、こういうヤツはだいたい来ない。

 

これは大阪の挨拶みたいなもんだ。

まるでそれは、自分で自分に言い聞かせてるように。

 

・・

 

そんなことを考えていると、

 

【 上芝英司のニッポン見物!】という企画タイトルが振ってきた。

どうやらこの企画は「上芝英司がカブで日本のローカルを旅しながら、その日の出来事や思ったことをブログに連載する旅エッセイで、それを編集した書籍も発刊される」らしい。

 

『松方弘樹、世界を釣る!』みたいなダイナミックさはないにしろ、僕のこの偏屈な視点と飄々とした文体はけっこう良いんじゃないかと思う。

東北とか佐賀とか行ったことない場所もあるし、昔住んでた群馬とかヒッチハイク旅を途中断念した山口の小郡にも行きたい。

 

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「人生の後半は原体験の伏線回収」なんて言葉があるように、

 

・17歳、原付買ってあちこちキャンプ行く

・21歳、群馬県嬬恋村にキャベツ作りに行く

・22歳、ヒッチハイク旅を怪我で途中断念した

・22歳、ブログを始めて文章を書き始める

・23歳、ライブハウスで企画制作業に勤しむ

・25歳、村上春樹のエッセイにハマる

・27歳、自作でZINE作ったりしてた

 

「バイクで日本中を旅をしながら文章を書いて発信し書籍化する」なんて、若かりし自分のあれこれを繋ぐ原体験の伏線回収コンテンツになるんじゃないかと思う。

 

・・

 

でもこればっかりはすぐに実行できない。

1年くらいかけて日本を回りたいから、お店を休むことになる。

 

地元のお店なので休業となると世間の空気感もある。金銭的にもそこそこ必要。とはいえ年老いてからだと体力や気力が心配だし、その絶妙な塩梅で実行しなきゃだ。

 

ざっくりだけど、15年以内。

還暦のあたりには達成して、老後はその書籍をドヤ顔で振りかざしながら死にたい。

 

おそらく出るであろう大量の書籍在庫は棺桶に詰めて焼いてほしい。

あの世で自慢しよう。

 

あ、葬式で物販でもするか。笑

サイン入りで売ろう。

 

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健康な心身はもちろん、バイクの免許が失効したら完全にアウトだし、周囲に応援される人じゃなきゃいけない。

 

「夢を叶えるための前提条件」みたいなものは基礎土台になるだろうから、そこはしっかり満たしつつ。

あと、日本が、世界が、そもそも物理的に存在しなきゃいけないから、世界平和と気候変動、経済状況や地方創生も大事なトピック。

15年後の世界なんて今じゃ想像もつかない時代になってるだろうし。

 

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地球があって、日本があって、地方が元気で、僕も元気で、免許があって、お金と時間があって、応援してくれる仲間がいる。

その環境をじっくり、15年かけてつくる。

 

地道に実直にそうやれば、60歳の誕生日は日本のどっかで文章を書いてる気がする。

そういえば、22歳の誕生日は下北沢のバーで知らない人に祝ってもらったな。

 

・・

 

「I LOVE YOU からはじめよう」っていう歌があったけど、「I HAVE a DREAM」から始めるのも大事だなと思う。

宣言とか有言実行とかそこまで詰めなくても、言葉にしてイメージを膨らませたり、夢のカケラを身辺に置いておくのもいい。

 

まずは手始めに、大きな日本地図を壁に貼って、カブのプラモデルを飾ろう。

 

そしてどんなに忙しくっても、「夢を忘れない」毎日を送ろう。

 

 

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